南総(安房)の温泉・鉱泉

 

この地域における温泉の特色

南房総(安房)にゆう出する温泉の特色

 この南房総地域においては三浦半島と地層がよく似ており、基盤が露出し若しくは浅いため、近

年開発が進んでいる大深度掘削によるものはほとんど見られない。これまでこの地域で開発された

温泉は掘削深度が浅く温度の低い冷鉱泉がほとんどで、かつ、硫化水素を含有するものが多く見ら

れるのが大きな特徴である。この地域において大深度掘削によって温度を求めるとその反面ゆう出

量を確保することが極めて難しくなり、量を確保するためには温度はある程度にとどめ掘削深度を

考える必要がある。また、白浜地区では水井戸の成分が温泉法の規定を超える傾向があり、近年で

はこの地区の多くの宿泊施設が源泉を有する状況になっている。

 これらの温泉は、半島の南部という地域的特性から、他の地域とは逆にごく一部が公衆浴場に用

いられているほかは宿泊施設としての利用が主たる割合を占めている。なお、大深度掘削による温

泉の開発が難しいことから、他の地域のような温泉掘削のラッシュにはなっておらず、今後も大き

く増える公算は少ない。

 

南総(安房)の温泉・鉱泉

地  域 温泉の区域 温泉地名 (一般に利用できないものを含む。)
南 総

(安 房)

鋸南町の温泉・鉱泉

保田温泉、亀ヶ崎温泉、安房温泉、大福温泉
南房総市(旧:富山町)の温泉・鉱泉 岩婦温泉、弁天温泉、岩井温泉、岩井湯元温泉
南房総市(旧:三芳村)の温泉・鉱泉 増間温泉、真杉鉱泉
南房総市(旧:富浦町)の温泉・鉱泉 富浦温泉、富んだ浦温泉
館山市の温泉・鉱泉 巴川温泉、館山湯元温泉、南館山温泉
南房総市(旧:白浜町)の温泉・鉱泉 白浜温泉、白浜湯元温泉、白浜飯田屋温泉
南房総市(旧:千倉町)の温泉・鉱泉 千倉温泉、千倉元湯温泉、千倉海底温泉
南房総市(旧:丸山町)の温泉・鉱泉 吹代温泉
南房総市(旧:和田町)の温泉・鉱泉 瑞廣温泉
鴨川市の温泉・鉱泉 鴨川温泉なぎさの湯、金山温泉(泉寿の湯)、鴨

川の源泉、太田学温泉、粟斗温泉、湯之谷荘、

長生苑、宮下温泉、江見温泉、鴨川(前原)温泉

鴨川市(旧:天津小湊町)の温泉・鉱泉 小湊三日月温泉、小湊実入温泉、小湊温泉城崎

の湯、小湊温泉願満の湯、房総オリンピア温泉