※　外観は､｢千葉県立中央博物館電子展覧会｣が提供する｢故･林辰雄写真集｣から

　　リンクさせていただいております。

　昭和２７年に試掘によって水溶性天然ガスとともにゆう出した温泉を利用し、昭和

３０年１１月３日にオープンしたヘルスセンターの元祖である温泉公衆浴場。広大な

敷地に温泉施設だけでなく､遊園地や海水浴場･プール･ゴルフ場･結婚式場なども併設

し、遊覧飛行までをも備えた巨大な夢の娯楽施設で、広告には｢レジャーの王様｣など

と記された。浴場は正面玄関側の｢大ローマ風呂｣やその奧の｢岩風呂｣、大コマ館玄関

側に｢大滝大風呂｣があり、ともに褐色を帯びた塩化物泉を利用していた。昭和３６年

頃から主として江東から千葉へかけての海岸地域でこれまで連続で多量に水溶性天然

ガス(メタン)を採取していた影響で地盤沈下の問題が顕著となり、昭和４５年には年

間２４.１ｃｍもの沈下を記録したため､翌年１２月には県と船橋・市川両市によって

船橋ヘルスセンターをはじめとする天然ガス採取業者の鉱業権を全て買い取ることで

それらの井戸のくみ上げを休止してその対策を講じることになったため、ガスととも

にゆう出していた温泉の利用もできなくなり、以後は沸かし湯での営業となった (現

在はその跡地にショッピングセンター｢ららぽーと｣が建てられている)｡

泉質

　pH：8.0、成分等総計：26.338g　温泉分析書

�AＲ−３号井：ナトリウム−塩化物強塩温泉、35.5℃(S34.02.17分析)

　pH：7.4、成分等総計：32.254g　温泉分析書

�Bナトリウム−塩化物強塩温泉、34.8℃(S37.06.25分析)

　pH：7.6、成分等総計：30.632g　温泉分析書

�Cガス４号井：ナトリウム−塩化物強塩温泉、40.5℃(S45.03.24分析)

　pH：7.5、成分等総計：32.897g　温泉分析書

�Dナトリウム−塩化物強塩温泉、34.8℃(S45.06.02分析)

　pH：7.6、成分等総計：18.994g　温泉分析書

ほか

交通

所在地

入浴料